北京師範大学極地研究センターが5日、北京市で設立されたのに伴い、南極大陸の棚氷の消滅に関するデータ、極地リモートセンシング無人機による航空撮影画像などの、最新の研究成果が発表された。中国が極地研究の最新データ・成果を公表するのは、これが初めてのことだ。新華社が伝えた。
同センターの程暁センター長が率いる極地リモートセンシング研究チームは長年に渡り、南極の衛星リモートセンシング観測・研究を行っており、これまでに南極大陸周辺地域の約1万枚のレーダー衛星画像を取得している。大量の分析・処理により、南極の海岸線の氷山・棚氷の「健康状態」を正確に測定し、棚氷の消滅のメカニズムを明らかにした。
中国極地リモートセンシング無人機システムと、今年の航空撮影で得られた南極ラーズマンヒルズの3D画像も重要な成果だ。研究チームは昨年12月から今年1月にかけて、極地の過酷な環境を克服し、小型リモートセンシング無人機「極鷹1号」を使い、計7回の航空撮影を実施した。これにより極地の気候を代表する地域であるラーズマンヒルズとダーク氷河を完全に網羅することができた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月6日