中国航天科工集団第二研究院が6日に発表した情報によると、同研究院第23研究所が開発した固体パルス・持続波のデュアルモード船舶用レーダー装置が海上試験段階に入っており、年内にも発売される見通しとなった。これは中国が初めて独自に開発した、デュアルモード船舶用レーダー装置だ。科技日報が伝えた。
船舶用レーダーは、海面の目標物を探知し、船舶の航行安全を保証するレーダーだ。同レーダーは霧の日や夜の航行に特に適しており、船舶の港湾の出入り、狭い水路の通過、沿岸部の航行を導くことができる。従来の船舶用レーダーは、ノンコヒーレント型のマグネトロン送信機を用いており、パルスの処理が持続的でなく、さらに定期的なメンテナンスが必要だ。従来のレーダーは悪天候や高波などの場合、小型漁船、暗礁、ブイ、網などの小型目標に対する探知能力が低い。例えば20海里内の海面の目標を探知する際に、この目標物間の距離が15メートルを下回れば、数量を特定できない。
同研究所が開発した製品はコヒーレント型の固体化レーダーだ。持続的なパルス処理が可能で、メンテナンスの必要がなく、信頼性が大幅に向上した。またパルス探知モードに持続波探知モードを加えたことで解像度が強化され、二つの目標物間の距離が2.5メートル以上であれば識別できるようになった。またレーダーの出力も200Wから1Wに引き下げられ、電磁放射を減らすことができた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月8日