秦始皇帝陵兵馬俑2号坑の第2次発掘作業が、4月30日にスタートした。発掘隊を率いる朱思紅氏は取材に対して、「これまでと異なり、今回の発掘作業ではハイテク手段を活用し、現場で得られた情報をデータベース内で比較対照する。技術的分析により、文化財の内在的なつながりを明らかにし、学際的な総合分析を実施する」と話した。文匯報が伝えた。
考古学者はこれまでの試験的な発掘作業で、2号坑のデジタルスキャニングを実施していた。今回は経験に基づき、発掘作業とデジタルスキャニングを融合させる。朱氏は、「今回の発掘作業では、より詳細なデータ収集を行う。これには考古学者の操作のさらなる規範化が必要で、発掘の全過程におけるデータ収集を徹底しなければならない」と述べた。
朱氏は、「デジタルスキャニングにより、今後の兵馬俑考古調査がより正確になり、遺跡の保護にも役立つ。この正確な発掘および科学分析技術の融合は、中国最高の発掘水準を示している」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月12日