湖北省武漢市の中国地震局地震研究所大地測量研究室の最新の観測によると、4月25日にネパールで起きたマグニチュード(M)8.1の大地震で、西蔵(チベット)自治区日喀則市の吉隆鎮と聶拉木県が、ネパールの方向に約60センチ移動したという。荊楚網が報じた。
同研究室の黄勇博士が19日に明らかにしたところによると、ネパールで大地震が発生して以降、同研究所は中国地質大学(武漢)と共に、GPSを使った観測グループ4グループを派遣し、震源地域周辺300キロの範囲内の2000地点で観測を実施した。
4グループの観測で、同大地震により、吉隆鎮や聶拉木などが南に約60センチ動いたことが分かった。吉隆鎮の地盤はそれほど下がっていないものの、聶拉木県の地盤は約10センチ下がった。
同地震の震源地と中国の国境は直線距離で約50キロ。吉隆県や聶拉木県などでも強い揺れが観測された。メディアの報道によると、同地震により、ネパールの首都カトマンズも南に3メートル移動し、エベレストも2.5センチ低くなった。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年5月20日