■相次いで取り壊される古い建物
都市の再開発のため、古いものを取り除き、新しいものを取り入れる
ちばてつや氏の旧居である新華印刷工場は瀋陽市の保護文化財リストには入っていない。そのため、新華印刷工場の土地は開発業者に競売で売られてしまい、古い建物も取り壊されるはめになった。
「ここ数年、瀋陽の古い建物、特に古い工業地域である鉄西区にあった大規模な工場も立て続けに移転し、現在ほとんど残っていない」。瀋陽で文化財保護活動を行っている陳赫氏は、「2004年から、『高さ100メートルの巨大煙突3本』など瀋陽の有名な古い建物も相次いで取り壊されてしまった。歴史的文化財遺産の保存という意味では、ある程度マイナスの影響を及ぼしたが、旧市街の再開発や全面的な計画には非常にプラスとなる」として、「現在、瀋陽の古い建物のすべては、保護文化財ではないため、その建物に際立った特徴がある、あるいは保存する価値がなければ、保存されることはない」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年5月21日