■笑いと涙によって蘇る幼年時代の記憶
「STAND BY ME ドラえもん」のドラえもんの声を務めているのは、もともと中国中央テレビ(CCTV)で放送されていたアニメ版「ドラえもん」の声優も務めていた「金亀子」こと劉純燕氏だ。このほか韓庚(ハンギョン)や周冬雨(チョウ・ドンユー)といった人気スターもアフレコで出演し、それぞれ大人になったのび太としずかちゃんの声を担当している。
多くの中国人の観客にとって、「STAND BY ME ドラえもん」は単なるアニメーション映画にとどまらず、永遠に忘れることがない幼年時代の記憶そのものだ。映画には友情、親子愛、恋愛などすべての感動要素が詰まっており、まるでドラえもんの一生を見ているかのようだ。映画のあらゆるシーンが幸せな感情をもたらしてくれるが、そこには悲しい別れという暗示も含まれている。ある観客は、「この世界にドラえもんに匹敵するような心癒される萌えキャラはもう現れないだろう。映画が始まって5分後から最後までずっと涙が止まらなかった」と語り、またある観客は感傷的な様子で、「我々はドラえもんのように守ってくれるロボットも存在せず、孤独の中で育った。ドラえもんが与えてくれる温かさは何ものにも代えられない」と語っている。この映画は、昨年日本で公開された際にも大きな話題を呼び、当時「ドラ泣き」という新しい言葉が生まれた。これは、映画館で多くの人がこの映画を見て感動し、号泣する現象を形容したものだ。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月1日