▽観点 地域協力のモデルを樹立
高部長は、「中韓FTAは東アジアで最重要のFTAとして、中韓それぞれの自由貿易区戦略の中で将来を左右する重要なものと位置づけられており、今回の調印により東アジア地域とアジア・太平洋地域の経済一体化が加速し、アジア共同体の構築が推進され、アジアの新しい未来が切り開かれることになる」と指摘する。
尹長官は、「中国政府が提起する『1ベルト、1ロード』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設と韓国政府が推進する『ユーラシア・イニシアチブ』が連携すれば、両国のさらなる協力の可能性が一層拡大することになる」と強く主張する。
かつて韓国大統領経済業務補佐官を務めたことのある仁川才能大学の金容珉副学長は、「韓中FTAの調印は両国関係のさらなる深化に向けた重要な契機になるだけではない。韓中FTAは東アジア地域の経済協力の突破口になり、アジア・太平洋地域の協力・発展の促進に重要な役割を果たすことになる」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月2日