焦っていないというファミマだが、昨年9月に北京に進出した当初には、5年で100店舗という事業目標を掲げていた。計画や目標が変わらないなら、残りの約4年間で目標を達成するためには、毎月少なくとも23店舗を開設しなければならない。1カ月にほぼ2店舗のペースだ。ファミマは中国に約1200店舗を擁しており、このうち約800店舗は本拠地の上海市にあって、この数を達成するのに10年の歳月が必要だった。
▽北京のコンビニはこれから
地下鉄6号線の常営駅にある北辰福第Ⅴセンターは引き続きテナントを募集中で、オフィスフロアと低層の店舗フロアはまだ埋まっておらず、店舗フロアに入ることが決まっているのはファミマだけだという。テナント募集の担当者は、「店舗フロアにはコンビニ3社の応募があり、ファミマのほか、セブンイレブンの入店が決まった。もう一つの名前のわからないコンビニも契約を終えている」と話す。
コンビニの開店ラッシュ現象が昨年からしきりにみられるようになり、特に北京市場にはますます多くのブランドが進出している。北商商業研究院は、「コンビニ産業の店舗配置のルールは500メートルに1店舗というのが一般的だが、北京のコンビニ密度はこの数字を大幅に下回る。成熟した消費エリアでは、コンビニを1店舗増やしても顧客の流れが大きく分断されることはなく、各店舗の品揃えの違いが明確であれば、コンビニの集中度が高いほど来店消費が促進される」と分析する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月3日