2015年6月4日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>経済

報告書「中国はぜいたく品ブランド成熟市場」

人民網日本語版 2015年06月04日15:30

ぜいたく品ブランド業界にとって、中国は終始愛すべき、また憎むべき市場のようだ。A.T. カーニーグローバルインターネット小売市場指数・調査報告書によると、すでに「成熟市場」とみなされている中国だが、まだ約11~15のぜいたく品ブランドが競い合っており、この地は依然魅力の劣らない市場のようだ。北京商報が伝えた。

ぜいたく品ブランドの市場参入情況からみると、ブラジル、クウェート、中国、マレーシア、ロシア、サウジアラビアなどの国々は成熟市場に分類されており、約10~15のブランドが参入している。これに続いて6~10のブランドがアゼルバイジャン、ヨルダン、コロンビア、メキシコ、インドといった「中間市場」に進出し、チリ、スリランカ、ウルグアイなどの国は「新興市場」とされ約5つのブランドが開拓を進めている。同報告書は、ブランド業界にとって、世界のぜいたく品市場の30%を占める新興市場に参入できるか否かが経営の鍵となっていると指摘する。また、新興市場の富裕層はその他の階層の人々と比べ経済危機の影響を受けにくいとも分析している。

上述3つの市場におけるぜいたく品ブランド市場戦略はまったく異なる。中国やアラブ首長国連邦のような市場は、リスクは低いが競争も激しい。インドのような中間市場では積極的なブランドイメージ形成され、トップクラスのブランドとなるチャンスを常に有している。果敢に発展を図る新興市場では、初期の困難さえ乗り越えることができれば、長期的にみて大きな利益を得ることができる。

ネット通販が発達した中国市場では、かつてオフラインだけで発展を続けてきたブランドも「郷に入っては郷に従え」とばかりに続々とオンライン販売を進めている。無論、オンラインでの販売経路とともに、オフラインでの販売拡大も堅持し続けている。エルメスは上海で世界5店目のMaison Hermsを設け、レーン・クロフォードも成都に中国で3店目をオープンさせた。ぜいたく品ブランドの安定ぶりとは裏腹に、近年中国全土を席巻したファストブランド業界は勢いを削ぎ始めている。2014年、世界各地で新規オープンしたファストブランドには、ユニクロ(80店舗)、H&M(60店舗)、ZARA(16店舗)といったブランドがあるが、これらのブランドも中小都市での発展戦略においてコスト削減のため昨年からオンライン販売にも力を入れ始めている。(編集IM)

「人民網日本語版」2015年6月4日

 

関連記事

コメント

最新コメント

アクセスランキング