10回目の中国文化遺産デーを迎えた13日、故宮博物院で1日8万人の入場者制限および実名制による入場券購入の試験運用が始まった。統計によると、当日の窓口終了時間である16時までに故宮を訪れた観光客は約5万人だった。うち、入場券をオンライン予約で購入した人の数は7506人に上った。これは、平日のオンライン予約の7倍以上であり、現地で入場券を購入した人の数は延べ4万2000人だった。30カ所の入場券販売窓口がすべてオープンになったピーク時にも、観光客が長い列を作って入場券を買うという状況は見られず、約7、8分待てば身分証を提示してチケットを購入することができた。チケット売り場の窓口には、それぞれ3つの液晶モニターが設置され、うち1つには、入場者制限の告知と、残りの入場可能人数が示されるとともに、入場者制限の具体的な政策情報が繰り返し流れていた。
今年の中国文化遺産デーは、「保護の成果を全国民で共有する」をテーマとしている。故宮博物院の責任者は、「毎日8万人の入場者制限の試験運用は、オンライン予約や実名制による入場券購入を普及させることであり、故宮の文化遺産を保護し、人々に見学のためのより良い環境や文化的な雰囲気を享受させるという今年のテーマを体現している」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月16日