世界各地で人気の「自撮り棒」だが、最近、国外の多くの博物館で使用が禁止になりつつある。その理由は、展示されている文化財や観光客を保護するためだ。北京市文物局は17日、「北京市の博物館は、現在のところ自撮り棒を禁止していないが、使用は推奨しない」と表明した。故宮博物院も、「もし狭い場所や人の密集する場所で自撮り棒を使用している人を見つけた場合、スタッフが制止する」としている。北京晨報が伝えた。
▽故宮:「自撮り棒」使用は控えるよう呼びかけ、狭い場所では禁止
国外の博物館が相次いで「自撮り棒禁止令」を発表しているが、中国の博物館はどのような対応をしているのだろう?
取材に応じた故宮博物院の担当者は、「自撮り棒は今流行りの撮影補助器具で、若者に人気だ。しかし、博物館での自撮り棒を使った撮影には安全リスクが存在する。ガラスの展示ケースに近づきすぎると、展示品や観光客に危険が及ぶ可能性がある」と指摘、さらに「故宮は世界的に有名な文化遺産。広大な広場もあるが、狭い通路もある。故宮博物院は博物館でもあり、豊富な展示品を有し、毎年1千万人以上の観光客が訪れる。展示室や特別展示ホールの文化財の安全を保護し、見学の秩序を維持するため、故宮は自撮り棒の使用をできるだけ控えるよう呼びかけている。人が密集している場所や、狭い展示ホールなどでは特に控えていただきたい。もし狭い場所で自撮り棒を使用している人がいた場合、観光客と文化財の安全を保障するため、状況に応じてスタッフが制止する」とした。