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2015年6月19日  
 

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中豪自由貿易協定締結 実際の恩恵は? (2)

人民網日本語版 2015年06月19日13:26

〇衣・食・旅行すべての恩恵にあずかる消費者

消費者の立場から見ると、中豪FTAの締結によって、どのような実質的な変化がもたらされるのだろうか。FTA発効後、オーストリア産食品の関税が軒並み引き下げられる。現在、オースラリア産牛肉に対して12%から25%の関税がかけられているが、今後9年で税率は段階的にゼロになっていく。羊肉の関税は現行23%だが、今後8年でゼロになる。海産品に対する関税も、今後4年でゼロになる。中国人の関心が集まる乳製品や乳幼児用粉ミルクは、今後4年から11年の間に、関税ゼロが実現する。

このほか、中豪FTA発効後、中国はオーストラリア産羊毛製品に対して国別割当枠を設け、割当枠の範囲であればゼロ関税とする。羊毛の貿易自由化によって、国内紡績アパレル品などの川下産業に利益がもたらされ、生産コストが軽減され、企業の競争力が高まる。

中豪FTA発効後、中国国内の投資家によるオーストラリアへの投資をめぐる制約も、いっそう緩和される。これまでは、投資家が敏感ではない業界への投資を行いたい場合の審査基準は2億4800万ドルだったが、今後は10億8千万ドルに引き上げられる。つまり、投資額が10億8千万以下の場合は、審査を受ける必要がなくなる。このほか、銀行、保険会社、資産管理家、法律・建築・エンジニアリングなどオーストラリアのサービス業に携わる場合の関連証明書の申請手続きも、大幅に簡略化される。

また、教員や調理師などの職に携わる人がオーストラリアに行くチャンスも格段に増える。中豪FTAによると、オーストラリアは、18歳から30歳の中国国民に対し、年間5千の短期就労・トレーニングの機会を提供する。また、条件を満たした中国医学の医師、中国語教員、中国料理調理師、武術コーチに対して、年間1800の入国割当枠を提供する。


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