日本の大手航空会社、全日空(ANA)のマーケティング室主席部員の福永悟郎氏はインタビューに応え、「日本の航空市場は、中国や東南アジアからのインバウンドに沸いている。訪日観光客は航空会社の国際線の搭乗率を押し上げるだけでなく、人口減で需要が頭打ちとなっている国内線の利用者に占める比率も高めている」と語った。環球網が伝えた。
福永氏のインタビュー内容は下記の通り。
現在の訪日客の動きは?
「今年の2月以降、中国をはじめとするアジアからの訪日客が急速に増えている。全日空は日本の航空会社ということで、これまでは国際線の航空券の販売は日本発が65%、海外版が35%という比率だった。ところが訪日客の増加によって、2月と4月には単月ベースで海外発の旅客数が国内発を上回った」。
「訪日客が多い地域は一に中国、二に東南アジアだ。欧州などからの訪日客も伸びているが、増えている実数は圧倒的に中国が大きい。全日空の2014年度の中国路線における中国の旅客は前年度比55%増だった。15年4月には中国路線の搭乗率は80%を超え、北米や欧州、東南アジアを上回った。これは過去には見られなかった現象だ」。