ファストファッションの世界的リーディングカンパニーであるスペインの衣料品小売ブランドZARAは、先月30日に中国での販売価格が本国よりも高く、世界で3番目の高額であることが明らかになった。「北京商報」が伝えた。
モルガン・スタンレーとアルファワイズの研究機関はこのほど、ZARAブランドの世界各エリアでの市場価格データをまとめた。韓国での販売価格はスペイン本国の195%にあたり、ほぼ2倍であるほか、米国市場では192%、中国市場では178%。ロシア市場では176%、日本市場では162%だったという。
ドイツ市場での価格は他国に比べて相対的に低く、本国の124%だった。
これについて業界関係者は、「各国で設立した法人は管理コスト、販売ルート、人件費、輸入関税、その他の税金はそれぞれ異なり、この違いが国際的ブランド製品の最終的な販売価格にある程度影響する」と説明する。
だが現在、多くのブランドはグローバルインターネット販売モデルに着手しており、一部のブランドは海外から中国の消費者へ商品を直接送り届ける。この新しいルートが従来の専門店の売り上げを脅かしつつある。
北京商業研究院の見方によると、世界的に情報の透明性が高まり、グローバルな観光ショッピングやネットショッピングがますます便利になる今日、同じブランドの製品でありながら国内外の価格差が大きければ、価格の高い市場で売り上げが伸びなくなることは確実だ。これまで中国市場で高価格をうち出してきた「海外有力ブランド」の一部は、海外旅行した中国人消費者によって海外ではスーパーで売られている商品であることがわかると、急速に売り上げが落ちていった。またぜいたく品分野では世界的に価格を均衡させるという一種の革命が起きており、海外での商品価格に消費者は敏感になり始めている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月1日