米国とキューバは1日、両国が双方の首都に大使館を再開させることを発表した。両国はこれまで50年にわたって国交を断絶してきた。多くのメディアは今回の措置を、両国の国交正常化の節目となる出来事と報じている。環球時報が伝えた。
米国のオバマ大統領は1日午前、両国の大使館再開について演説を行い、「我々は過去にとらわれた囚人となってはいけない」としたほか、「これは米国・キューバ関係の歴史的な一歩。大使館の再開により、両国の当局者が直接接触できるようになる」と述べた。両国の国交正常化交渉では、米国外交官の行動の自由などの問題が焦点となった。
このほかオバマ大統領は、米議会に対キューバへの経済制裁を全面解除するよう呼びかけたほか、今年の夏、米国のケリー国務長官がハバナを訪れ、大使館再開の式典に出席することを明らかにした。
AFP通信の報道によると、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長も同日、オバマ大統領に親書を送り、「キューバと米国が国交を回復できることを嬉しく思う」と表明したほか、7月20日より互いに大使館を再開することを明らかにした。
ホワイトハウスによると、在キューバ米国大使館は1950年代の断交前にに米国大使館があった場所に設置される。この建築物はハバナ湾に面し、立地条件が良い。一方のキューバ側は、ワシントンにあるキューバ利益代表部の建物を大使館に格上げする。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年7月3日