指定のクルーズ船の乗客に対してビザ免除措置を採る新政策が日本で実施されて以降初めて、乗客3000人以上を乗せたクルーズ船が3月30日、日本に向けて出港した。これにより、中国のクルーズ船は正式に「ビザ免除時代」に突入した。20年の観光ガイドのキャリアを持つ祝永慶さんは、「クルーズ船の乗客約3000人は、共に下船して観光地を2時間ほどまわったが、この全過程において観光客は皆非常に規則正しく整然と行動し、船上の床にはゴミ一つ落ちていなかった」と語り、今回のツアー客の様子に非常に深い印象を受けていた。「マナーを守るのは個人の資質に関わるもので、行動を制限させることは非常に難しいと言う人がよくいる。しかし、実際は、多くの場合一言注意を促すだけでも、状況は非常に改善される。もちろん、システマチックな方法で進めるのがより好ましい」と語った。
20年間に及ぶガイドの経験から、祝さんは観光客の心理状況を非常に理解しており、度々メディアで取り上げられる中国人観光客のマナーの悪さに対しても独自の視点を持っている。祝さんは、「多くの中国人観光客は、旅行とは楽しむものだと思っている。中国人観光客にとってマナーは些細なことであり、無意識のうちにないがしろにしてしまう。しかし、ツアーを販売する旅行会社が適切な方法を採れば、マナーの悪さも減少していき、さらにはなくなるだろう」と分析した。中国の旅行会社、春秋旅游は近年、体系的な規範を通して、旅行商品を販売する事前、事中、事後の全過程において、内部審査や自己改善を推進し、全対応式でマナーある旅行を推し進めることで、極めて高い効果が得られている。