イタリアのぜいたく品ブランドのアルマーニグループは目下、主業務以外の事業で利益を積み上げようとしている。1日に明らかにされたところによると、グループは北京市の朝陽公園南側の高級住宅プロジェクトに調印し、2017年の完工を目指すという。「北京商報」が伝えた。
このプロジェクトの建築面積は22万3400平方メートルで、住宅、1級5Aクラスのオフィスビル、ショッピング街、地下ショッピング街、企業ビル、運営、管理の7つの機能がそろい、平均販売価格は1平方メートルあたり15万元(約298万5千円)になる。駿豪(香港)董事発展有限公司が土地を取得し、13年に工事がスタートし、17年の完工が予定される。中国の有名建築家の馬岩松氏が全体の設計を手がけ、アルマーニグループ傘下のインテリア会社アルマーニ/カーザが中央公園広場プロジェクトの公共エリアと設備の設計、および高級マンションの建設を担当する。
アルマーニグループは昨年、北京の高級住宅市場に進出し、手始めに緑地センターと「北京緑地センター・海珀雲庭」プロジェクトで提携し、マンションの内装を手がけた。だが高級住宅プロジェクトへの関与度と規模という点でみると、今回の朝陽公園プロジェクトが高級住宅事業への初進出だといえる。緑地プロジェクトは、アルマーニ/カーザだけでなく欧州の王室御用達の4ブランドも内装を手がけており、プロジェクトの敷地面積は6万平方メートル、販売価格は1平方メートルあたり9万3千元(約185万円)で、中央公園プロジェクトの22万3400平方メートル、15万元には及ばない。
実のところ、アルマーニグループは中国高級住宅市場で長年にわたりテストを繰り返しており、13年になってついに中国不動産市場に進出し、四川省成都市錦江区の高級住宅・アルマーニアートレジデンスに投資した。このプロジェクトの中心になる建物は高さ222メートルの65階建て高層ビル2棟で、16年に完成する予定で、すでに分譲が始まっている。