ICANNの事務総長Fadi Chehadé氏は、6月30日にブラジルで行われた世界インターネットガバナンス連盟の第1回理事会で、「今日は歴史的意義のある一日だ。これまで我々は、インターネットが法律とガバナンス面のプラットフォームに欠けるという共通の問題に直面してきた。近年、政府は徐々にデジタル空間のガバナンスの問題を重視し始め、多角的なガバナンスプラットフォームの構築を意識し始めた。ブラジルのルセフ大統領は2013年、インターネットガバナンスには、多くのステークホルダーが参加する方式を採用する必要があり、中国政府をガバナンス組織に参加させる必要があるとの見方を示した」と語った。人民網が伝えた。
中国国家インターネット情報弁公室の魯煒室長は「中国は近年、自国の実情に合致し、発展を推進すると同時に安全を確保でき、ネットユーザーの自由を保障すると共にインターネットの秩序を守れるようなインターネットガバナンスの道を積極的に模索している。昨年の今頃、習近平国家主席がブラジルを訪問し、ブラジル国会において、『伝統的な友好関係を強化し、協力の新たなページを作ろう』をテーマに演説を行い、共有・共同管理というインターネットガバナンスの理念を提起し、平和・安全・開放・協力のサイバー空間の共同構築と、多角的・民主・透明なインターネットガバナンス体系の建設を提唱し、国際社会からの高い評価と賛同を得た」と語る。
本理事会では、アリババ(阿里巴巴集団)の馬雲会長が理事会の共同議長にアジア人として唯一選ばれた。馬会長はこれについて、「中国のインターネットに対する信頼、中国のインターネットガバナンス能力に対する信頼の表れ。ここ数年の中国インターネットガバナンスが大きな成果を手にし、世界的な発言権と影響力が高まっていることを示している。今後はインターネットの革新的発展の推進に取り組み、若者や小企業により多くの利益が得られるようにしていきたい」と述べた。