全米リアルター協会(NAR)が発表した情報によると、中国人はカナダ人を抜き、米国の住宅の最大の外国人購入者となった。参考消息が伝えた。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は6月18日、NARの調査結果を報じた。今年3月末までの12ヶ月間、米国の住宅の外国人購入者のうち、中国人が16%を占めた。この数値は2013年の12%を上回った。カナダ人は14%で、2013年の23%を大きく下回った。3位はインド(8%)で、2013年の水準をやや上回った。
中国人購入者の取引総額もトップとなった。中国人購入者は2015年3月末までの1年間で、米国で286億ドルの不動産を購入した。カナダは112億ドル、インドは79億ドル。
NARクオンティタティブリサーチ担当マネジングディレクターのジェド・スミス氏は、「これらのデータは、米国の不動産という安全な市場に対する、中国人購入者の興味の高まりを示している。米国は不動産の所有権を明確に規定しており、かつ米国経済も力強く安定的とされている」と指摘した。
NARの調査結果によると、今年3月末までの1年間の取引戸数は前年比10%減となったが、売上は13%増の1040億ドルに達した。スミス氏は、「取引戸数の減少は、為替相場の変動によるものだ」と述べた。NARが実施した調査の回答者の75%は、為替相場は外国人購入者にとって非常に重要だと回答した。ドル高が続けば、外国人の米国での不動産購入が困難になる。
中国人購入者の平均購入額も最高の83万1800ドルに達した。カナダは平均38万300ドル。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月23日