中国科学院上海薬物研究所はスパコン「天河2号」を使い、エボラウイルス治療薬のバーチャルスクリーニングを行い、1日のうちに世界で構造が知られている4000万の分子化合物のスクリーニングを完了した。これによって、未知の突発的なウイルスの治療薬の迅速なバーチャルスクリーニングに、効果的な手段がもたらされた。央視網が伝えた。
同研究所、国防科技大学、広州スパコンセンターは1年以上の共同研究により、ハイスループット薬品分子バーチャルスクリーニングプラットフォームを開発した。同プラットフォームは1日のうちに4200万以上の化合物の予測・評価を完了する能力を持ち、既存の薬品、自然の産物、人工合成有機化合物を含む、薬品の研究開発に用いることのできる地球上のあらゆる化合物をスクリーニングできる。これは突発的な伝染病の迅速な治療薬開発に対して、力強いコンピュータシミュレーション能力を提供する。同プラットフォームは約150万コアの並列計算という特大規模の計算能力があり、並列効率は80%以上に達する。
天河2号は高い並列計算能力、共通性を持つ良好な並列プログラミング環境、改良されたコンパイラ言語、友好的な資源管理環境によって、生物情報分析、薬品開発・スクリーニング、医療ビッグデータ解析、データ発掘を一体化したサービスプラットフォームを構築し、国家「個性化薬品先導戦略科技特別プロジェクト」の研究作業を力強く推進した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月15日