中国初のペタフロップス級スパコン「天河1号」が設置されている国家スパコン天津センターが発表した情報によると、同センターは天河1号の卓越した演算能力を活用し、国内の複数の機関と提携して国産大型機の計算シミュレーションを行い、中国航空・宇宙分野の研究のデジタル化・バーチャル化に貢献した。新華社が伝えた。
研究機関は天河1号を3カ月以上使用し、国産大型機、宇宙機の高速飛行条件下における、フルスケールおよび複雑な空気力学的条件のシミュレーション、フルスケール宇宙機の流域を跨ぐ飛行シミュレーションなどを実施した。すでに2000以上の飛行環境のシミュレーションを実施しており、中国の風洞実験能力、計算シミュレーション能力を強化した。
航空機のシミュレーションの他に、天河1号は交通輸送ツールの研究開発にも幅広く貢献している。天津一汽夏利汽車製品研究開発センターコンピュータ室の蘇成謙室長は取材に応じ、「当社は天河1号を、完成車の研究開発データの演算に活用している。これには衝突安全性実験、自動車部品の生産、車両の外観のデザインなどが含まれる。演算速度が大幅に向上したほか、設備投資にかかる経費が削減され、完成車開発の周期も大幅に短縮された」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年2月4日