年に1度のモバイル・ワールド・コングレス(MWC)が、7月15日に上海で開幕した。今年は未来を見据えた第5世代移動通信システム「5G」が、初めて大々的に展示された。中央放送網が伝えた。
5Gネットワークはモバイルデータ通信の効率を大幅に高め、携帯電話などのモバイル端末の下り速度を1Gbpsから10Gbpsに向上させる。HDの映画が、数秒間でダウンロードできるようになる。
5Gはまだ実験の段階だが、初歩的な応用を実現した製品と技術の実演は、会場で多くの来場者の目を引きつけた。
中国企業が開発した、回線速度が世界で初めて10Gbpsに達した5G試作機が、最も注目された。「艾米」と呼ばれるロボット画家は、5Gリモートコントロール技術を通じて、画家の手の動きをリアルタイムでロボットアームに伝えることで、スムーズな画像化を実現する。
専門家によると、回線速度と帯域幅は5Gネットワークのメリットの一つに過ぎず、5Gはさらに1平方キロメートルの範囲内で100万の設備を結びつける機能を実現する。この大容量連結能力は、人類をスマートなモノのインターネット時代にいざなう。人、交通機関、公共施設、さらには草花や樹木に至るすべての物体が、センサーと5Gネットワークを通じて連結し、完全にスマート化されたデジタルネットワーク社会を形成する。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月16日