国務院の李克強総理は先月14日に行われた第1四半期(1-3月)の経済情勢について話し合う座談会の席で、「通信料金が高すぎる」と嘆き、この話題は世間の注目を集めた。それからわずか1カ月後の今月13日、李総理は国務院常務会議を開催した際、インターネットの通信速度の引き上げと通信料金の引き下げについての具体的な5つの措置を明確にうち出した。これには電気通信企業が早急に速度引き上げ・料金引き下げのプラン・計画をうち出すことの奨励、都市部のブロードバンド平均接続スピードを40%以上に引き上げること、データ通信量の繰越と譲渡などのサービスをうち出すことが含まれる。「証券日報」が伝えた。
李総理が1カ月間に2回にわたって速度引き上げと料金引き下げを促したことから、政府がこの問題をどれだけ重視しているかがわかる。それでは5月17日の「世界電気通信記念日」を間近に控え、3大キャリアはどのような対応をするだろうか。
3大キャリアは15日にもブロードバンドの「速度引き上げ・料金引き下げ」に向けた新プランを発表する予定だ。
中国電信と中国聯通の関連部門責任者は、「ブロードバンドの『速度引き上げ・料金引き下げ』に向けた新プランを今日(15日)にも発表する」と明かした。中国聯通は発表会を行い、プランの具体的な内容を公表するという。
中国電信は、「関連プラン発表の具体的な点については、公式『微博』(ウェイボー)や『微信』(WeChat)を見てほしい」と話す。中国移動も同じ日に関連プランの情報を明らかにする予定だ。
これまで3大キャリアは世界電気通信記念日の前にいつも何か行動を起こしていた。昨年は料金パックの基準を相次いで引き下げ、4G入門パックを58元(約1120円)に引き下げた。業界関係者は、今年は政府部門がしきりに促しているため、3大キャリアは思い切った値下げに踏み切るだろうと予想する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年5月15日