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「七七事変」「淞滬会戦」-日本の侵略史を物語る消印集

人民網日本語版 2015年07月17日16:30

「宛平城占拠」「南京攻略」「漢口陥落」「海鷲重慶大爆撃」――旧日本軍による中国侵略の足跡が記録されている1冊の黄ばんだ日本軍軍事郵便消印集は、とりもなおさず「血の帳面」と言えるだろう。熱心な郵便コレクターの鄭氏は16日、この歴史を世の人々により深く知ってもらいたいと、愛蔵の消印集を博物館に無償で提供したいと申し出た。北京晩報が伝えた。

この消印集は、長さ8.5センチメートル、幅15センチメートル、計12ページ。各ページには、74種類のさまざまなデザインの消印が押されている。これらの消印は、軍旗、拳銃、飛行機、爆弾などの形をし、上部には地名や事件が刻まれており、見た人は、思わず胸がドキドキする。これらの消印には、「七七事変」(盧溝橋事件)、淞滬会戦、台児荘の戦い、重慶大爆撃などの歴史的事件や、南京、広東、海南など各地を占領した旧日本軍の侵略の足跡が記録されている。

この消印集は、1940年の発行と推定される。鄭氏は、「この記念消印集は、非常に精密に作られている。おそらく、第二次世界大戦中、日本軍国主義が、中国侵略戦争を宣伝するためのツールとして製作したのだろう」と話している。

鄭氏は、以下の通り続けた。

私の大おじは、北京にある日偽(日本の傀儡政権)郵便局で働いていた。この消印集は、父親が子供の頃、大おじからもらったものらしい。父は、これらの軍事郵便消印が非常に重大な意義を持っていると感じ、大切に保管してきた。その後、数度引っ越しをしたが、この消印集は捨てずに取っておいた。父はずっと、史実を世の人々により深く知ってもらいたいと、この消印集を無償で博物館に提供したいと望んでいた。その父が昨年急死したため、私が父の望みを叶えようと決心した。亡き父と私は、専門家による鑑定ののち、博物館で展示してほしいと思っている。

専門家によると、第二次大戦時、日本軍は、中国のひとつの都市を占領するたびに、このような消印を製作し、はがきに押して日本に送ったという。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年7月17日

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