「トイレ文化」が高度に発達している日本のほか、米国や英国では、LGBTの人が使えるトイレは、かなり前から設置されている。ただ、形式は国によってそれぞれ異なる。このうち最も代表的なものは、米ホワイトハウス内に設置された「男女共用トイレ」だ。
米ホワイトハウスは今年4月、政府職員や来訪者が使用できるよう、「男女共用トイレ」を設置したと発表した。このトイレのマークは、従来の「男性」「女性」「車いす」だが、英文の標識には、はっきりと、「GENDER NEUTRAL RESTOOM(男女共用トイレ)」と記されている。
英サセックス大学の大学自治会は2013年、大学に関係するあらゆる人が、「自分は大学から歓迎されている」ことを感じてもらうために、キャンパス内に「性転換者専用トイレ」を設置する旨の要望書を大学側に提出した。
性転換者の割合がかなり高いタイでは、ジェンダーフリートイレは珍しくもなんともない。タイ北東部にある大学では、学生2600人あまりのうち、性転換の意向を示す男子学生は200人を上回っている。彼らは男性用トイレを使うことに抵抗感を示し、女性トイレを使っているが、トイレで女子学生に遭遇してもバツが悪い思いをするという。このため、大学は2008年、「性転換者用トイレ」を設けた。このトイレのマークは、男性と女性のマークを半身ずつ組み合わせたものだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月9日