2015年9月10日  
 

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ホンダの伊東孝紳・前社長、激動の1年を経て退任 タカタ問題で打撃 (2)

人民網日本語版 2015年09月10日08:16

伊藤氏を苦しめたもう1つの問題は、タカタ製エアバッグ問題だ。現在までにタカタ製の欠陥エアバッグのリコール対象車は世界で1千万台を超えている。エアバッグが作動時に破裂し、乗っている人が負傷する恐れがあるというのだ。この問題で直接的に打撃を受けたのは、ホンダを代表とする日本の自動車メーカーだ。なお、これまでにタカタ製エアバッグの事故で死亡した8人は全てホンダ車に乗っていた。

ホンダは今年6月、米国でアコードとシビック計139万台を追加リコールすると発表した。これでタカタ製の助手席用エアバッグ問題でリコールされる車両の数は約230万台になる。ホンダの米国内のリコール台数は合計約630万台に達した。

ホンダは6月、2014年度の営業利益を19%減と発表した。タカタ製エアバッグ問題によるコストは予想を大きく上回った。内外の問題に苦しめられる中、伊藤氏はついに「退任」という道を選んだ。新社長・八郷隆弘氏に指揮棒を渡したのだ。

おそらく人生の中で最も辛い一年を乗り越えた伊藤氏が、再びフランクフルトモーターショーのスポットライトの下で、メディアと消費者からの質問攻めに遭うことは、おそらく無いだろう。(編集SN)

「人民網日本語版」2015年9月9日


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