インドはこのほど、観光地の入場料を12年ぶりに一斉に引き上げた。これまでと同じく、インド人と外国人では料金が大きく異なる。新華網が報じた。
インドの観光地の入場料がインド人と外国人で大きく異なるのは言わば「伝統」となっている。インドの観光地はほぼ全て歴史的遺跡で、インド考古学研究所が統一して入場券の発行、入場料による収入を管理している。
インド考古学研究所は今回、A類遺跡の入場料を、インド人の場合10ルピー(約18円)から30ルピー(約54円)に、外国人の場合250ルピー(約455円)から750ルピー(約1360円)に引き上げた。
また、ムガル帝国の第5代皇帝が、最愛の王妃ムムターズ・マハルのために建てた巨大な建造物・タージマハルを見学する場合、外国人の場合、入場料750ルピーのほか、500ルピー(約900円)をアーグラ市が徴収する「都市建設費(通行税)」として払わなければならない。つまり、計1250ルピー(約2300円)必要であることになる。
一方、インド人の場合、40ルピー(約72円)で、うち10ルピーが「通行税」という。
その他、インドの隣国ネパールなどの人々は「外国人」扱いではなく、インド人料金で入場することができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年9月21日