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日本で司法試験問題漏えい 信頼揺らぐ

人民網日本語版 2015年09月15日09:33

日本で最も難しいと言われる国家試験「司法試験」の合格発表日だった8日、試験問題作成などを担当する「考査委員」を務めていた明治大法科大学院の青柳幸一教授が、試験前に教え子だった20代の女性受験生に問題の内容を漏らしていたことが明らかになった。東京地検特捜部が国家公務員法(守秘義務)違反容疑で、捜査を展開している。同ニュースに、日本の社会からは驚きと怒りの声が上がり、司法試験の信頼も揺らいでいる。

怒りの声相次ぐ

同ニュースに日本の社会は騒然となっている。同日、法務省の発表会場を訪れた受験生からは、今回の問題への憤りの声が相次ぎ、慶応義塾大学の法科大学院に通っていた女性は、「試験には受かったが、心から喜べないのが残念。周りには落ちた友人もいるので、このような不正は許せない」と話した。また、麹町市民法律事務所の弁護士・和田聖仁氏は、「このようなことは絶対起きてはいけない。受験生にとっては不公平で、国民の司法試験に対する信頼も揺らぐ」と指摘する。また、「裁判官や検察官、弁護士など法律界の人達は、国民の権利や義務に直接接触する。司法試験は、日本の法律や正義を担う法律界の人々が選抜される試験で、公平と公正が絶対に守られなければならない。今回の漏えい問題で、人々の司法試験の公平性に対する信頼が揺らいだ」との指摘も出ている。

人気が低迷する司法試験に存在する大きな課題

日本の司法試験で漏えい問題が起きたのはこれが初めてではない。2007年にも、司法試験考査委員を兼任していた慶応義塾大学法科大学院の専任教授が、同校の大学院生を相手に試験対策のための講義やメールの配信を行っていたことが問題となった。法務省は、同行為は司法試験の公平を害するとして、同教授の考査委員の職を解任した。また、学者出身の考査委員を大幅に減少させたほか、考査委員の遵守事項も制定した。

今回の漏えい問題で、大学の教授が試験問題を作成しているという日本の司法試験の大きな課題が改めて浮き彫りとなった。日本の各大手メディアは、同問題を批判する記事を掲載し、日本政府に対して同問題の早期解決を求めている。

「人民網日本語版」2015年9月15日

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