室内の気温は一年を通じて変わらず、冬の暖房も夏の冷房も必要ない。自動的に室内の空気をろ過・浄化し、PM2.5を効果的に除去する――。河北省高碑店市の「国家建築省エネ技術国際革新パーク」内で、このような建築物が多くの来場者の注目を集めている。科技日報が伝えた。
奥潤順達窓業集団が公開したこのマンションは、専門用語で「受動型超省エネ建築物」と呼ばれる。建築物そのものの気密性と保温性により、一次エネルギーの需要を最小限に抑えることができる。建築物の換気システムのみで室内の通風、空気の浄化を実現し、暖房や冷房を提供する。暖房や冷房の装置を取り付ける必要のない、低エネルギー消費建築物だ。
中国建築カーテンウォール・ドア・窓標準化技術委員会の魏賀東委員によると、同建築物は省エネの新技術を採用している。そのうち受動型建築外窓、効果的に熱を回収する装置が取り付けられた換気システム、熱橋のない全体設計などは、中国の省エネ建築物に初めて採用された。このマンションの省エネ率は91%に達し、石炭消費量を年間87.92トン、二酸化炭素の排出量を年間約234トン削減できる。室温は20−26度、相対湿度は35−65%で維持される。また「インターネットプラス」システムを採用しており、家主はどこからでもモバイルネットワークを使い、家電、窓、室内環境を管理できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月16日