小樹さんの投稿は1万人以上のネットユーザーから注目され、「気持ちがこもっている」、「人情がある」、「夢がある」などと評価されている。中には、日本に旅行に行った際、小樹さんに連絡するネットユーザーもおり、小樹さんは無料でそのネットユーザーを家に泊めてあげたという。そのことが「貼吧」で投稿されると、小樹さんは日本に遊学する学生からも連絡があり、さまざまな地域の友達ができたという。小樹さんは、「僕の投稿がどうしてこんなに人気なのか分からない」と困惑するものの、「投稿を通してたくさんの人が日本の事を知ってくれてとてもうれしい。投稿を見て日本に来たネットユーザーなら、誰でも僕に連絡してほしい」としている。
小樹さんは、映画「後会無期(The Continent)」のセリフ「世界中を見たこともないのに、どこから『世界観』が来るのか?」が好き。旅行者一号は、孤独な飛行を37年間し、太陽系の外ばかり見ていた。留学は、実家から遠く遠く離れる旅のよう。多くの人は、留学は決して珍しいことではなく、場所を変えて生活を楽しんでいるだけと考えている人も多いが、小樹さんは、留学した動機について「貼吧」で、「もっと高いプラットホームに立ち、より優秀な人と一緒に生活したいと思った。独立して異国の地で自分を輝かせ、自分の価値を証明したかった。また、大きな世界を見、若いうちにいろんな事を感じ、違った未来を体験したかった」と綴っている。
ネットユーザーの大きな反響を受け、小樹さんはこれからも「貼吧」で毎日決まった時間にアルバイトなど留学生活を実況中継することを決めた。「ここで自分の成長を記録すると同時に、もっと多くのネットユーザーと一緒に美しく、一味違う世界を感じたい」と小樹さん。
「人民網日本語版」2015年10月29日