2015年10月30日  
 

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日本のミミズを使って生ゴミを堆肥化する技術 大学チームが発案 (2)

人民網日本語版 2015年10月30日16:00

ゴミの水分を除去すると効率大幅アップ

十分の実験データを取るため、同チームは学校の食堂から生ゴミをもらった。生ゴミは有機質を豊富に含み、効果的に利用することができれば、質の高い物質資源となる。学校も、同チームのプロジェクトに興味を示し、生ゴミを集めて実験できるようサポートした。

ミミズの種類が確定すると、同チームはまた別の課題に直面した。「臭い」の問題だ。「生ゴミは、臭すぎて、みんなから白い目で見られてしまうのだ。

生ゴミの臭いの問題がなかなか解決できなかったため、プロジェクトは中止になりそうなこともあったといい、「効果がうすい処理方法もあったし、コストが高い方法もあった。何度も話し合いと実験をして、臭いの元から着手することにした」という。同チームは、予備処理機を使って、ゴミの固体と液体を分けることにした。水分を取り除くと、ミミズの生ゴミの処理量が28%から一気に92%まで上昇し、臭いも大幅に改善された。現在、1キロのミミズが1日に1キロのゴミを処理し、質の高い肥料を生産できるまでになった。

生ゴミ処理のコスト大幅削減

ミミズを使って生ゴミを堆肥化する技術は、生ゴミを処理するコストを削減でき、処理する効率も向上する。同チームは增城区の都市管理局と話し合い、3カ月間試験的に作業することで同意してもらった。指導に当たる教師・劉倩さんは、「農家や企業、政府と話し合って、信頼してもらえるようになり、その3者が連携するプラットホームも立ち上げた。これが、同プロジェクトの最大のメリット。農家が場所を提供し、企業がミミズを提供し、政府は農家と企業の間に入ってくれた」と説明し、期待通りの成果を収めることができたという。同技術を使って、生ゴミを処理する費用は、1トン当たり310元(1元は約19.1円)から79.3%減の64元にまで削減できると見込まれている。さらに、有機肥料を使えば、土壌の改良にもつながり、農作物の品質向上が期待でき、社会環境の持続可能な発展を促進できる。

「人民網日本語版」2015年10月30日


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