暨南大学(広東省広州市)は29日、同大学の起業家チームが中国エリアチャンピョンとして、ビジネス的手法でその解決方法を考え計画、実施し、その成果を発表するエナクタスワールドカップ南アフリカ大会に参加し三等賞を受賞したことを発表した。同チームは、ミミズを使って生ゴミを有機肥料の堆肥にして再利用するプロジェクトを発表した。同技術は既に応用され、実用化が進んでいる。広州日報が報じた。
日本のミミズが最適 校内で飼育
生命科学技術学院の生物工学を専攻している羅雪飛さんは、「毎日、大量の生ゴミが市内から郊外に運ばれ、そのほとんどが焼却処分か、埋め立て処分されている。それら生ゴミを効果的に利用したいと考えた」と説明する。
「生ゴミを効果的に利用する」という目標で、同起業家チームは、資料を調査したり、専門家の意見を聞いたりし、ミミズに生ゴミを食べさせて、有機肥料にするプロジェクトを計画した。ただ、ミミズを利用して生ゴミを有機肥料の堆肥にする技術は、中国ではまだなかった。そのため、まず、ミミズの種類の選択から始めなければならなかった。
ミミズの繁殖には、湿気の多い環境が必要で、同チームは、専門家に聞きながら、校内でミミズを飼育。種類ごとの成長の様子を記録した。広東省現地のミミズは消化能力が弱く、生ゴミを堆肥化する効率も悪かった。そして、数多くの実験を経て、ついに日本の「大平2号」という種類のミミズが理想的であることが分かった。