国家気候センター気候観測室シニアエンジニアの周兵氏は、3日午後に開かれた記者会見で、次のように説明した。
赤道域~太平洋中・東部の海面の温度が上昇を続け、エルニーニョ現象が活発化しており、すでに18ヶ月続いている。2015年10月末時点で、エルニーニョ監視海域の海面水温指数は2.0度、海面水温平年差は累計18.4度で、エルニーニョ現象が非常に活発化していることが分かる。科技日報が伝えた。
エルニーニョ現象は世界の気象にさまざまな影響を及ぼしている。アフリカ諸国は10月に干ばつの脅威に晒された。エチオピア北部、スーダン東部などでは、深刻な食糧危機が発生した。米カリフォルニア州では10月中旬まで、干ばつにより1億本以上(同州の約20%)の木が枯れた。今回のエルニーニョ現象は少なくとも来年春まで続くとみられる。
これは中国の秋・冬の気象にどのような影響を及ぼすのだろうか?周氏によると、エルニーニョ現象の一般的な影響から考えると、今年の秋・冬に中国南方の降水量が増える可能性がある。全国的に暖かく、北方の気温が明らかに高めになる見込みだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月4日