中国の「第3回気候変動国家評価報告書」が現地時間6日、ペルーの首都・リマで開かれている国連気候変動会議で発表された。同報告書は、今世紀末までに気温が最高で5度上昇し、海面が前世紀より約50センチ上昇し、極端な天気が多発し、災害による損失が上昇傾向を呈すると予想した。人民日報が伝えた。
同報告書の作成を担当した中国国務院参事室参事の劉燕華氏は、「同報告書は中国の気候変動問題に対する研究成果を反映し、世界的な気候変動を背景とする中国の特殊な状況を示した。中国の平均気温はこの一定期間に渡り、世界平均水準を上回っている。特殊な地理的環境を持つ中国は、気候変動による影響を受けやすいということだ」と指摘した。
劉氏によると、同報告書の作成は2011年から始まり、中国科学技術部(省)が中心になり、各部門の専門家チームによってまとめられた。同日発表された同報告書は7巻・150万字に及び、その他にも2万字の要約が発表された。
同報告書は、気候変動に対応する中国の国際的な役割の重要性が高まっており、国内外の大局を鑑み、中国の国情に合った、世界的な課題に適応できる持続可能な発展の道を歩むべきと指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月8日