中国市場に対する期待が依然として高まる中、穴の開いたサンダルで一世を風靡したクロックスが中国の店舗を減らす措置を実施することが分かった。クロックスの中国本社の関係責任者によると、昨年から各国で同措置を進めており、今回はその流れが中国にまで及んだ形。何店舗を閉鎖するかは明らかになっていないものの、アジア太平洋地域での売り上げが激減しているため、最も重要な中国市場でも大きなメスが入れられるのは避けられない情勢。業界関係者は、クロックスは商品のイノベーション能力に欠け、モデルチェンジのスピードの遅さや保守的な注文方法などが、発展の足かせになっているのではと分析している。北京商報が報じた。
同責任者は、「店舗の閉鎖は、通常の業務調整」としているものの、閉鎖する店舗の具体的な数は明らかにしなかった。北京市にあるクロックスの店舗の店員は取材に対して、「クロックスのサンダルはあまり売れなくなった。一番多い時なら1日に何十足も売れたけど、今は1日に2足売れたらいいほう」と話す。
今年の第3四半期末の時点で、クロックスは世界で、昨年同期より28店舗少ない557店舗を経営している。クロックスは、「中核事業を強化するために、中国など不振の市場では一部の店舗を閉鎖する」としている。つまり、中国市場では今後も店舗閉鎖が続く可能性が高い。