21日は広州モーターショーの開幕の初日で、週末ということもあって会場には多くの人が押し寄せた。会場スタッフによると、初日早々に118万元(約2300万円)の高級車が売却されたという。広州モーターショーでは、例年開催3日目以降に高級車の購入者が現れるのだが、今年は幸先の良い滑り出しとなった。羊城晩報が22日伝えた。
同会場スタッフによると、この高級車の買い手はスタンダードな「90後(1990年代生まれ)」の北京の出身者で、「今年の広州モーターショー1人目の高級車購入者」となった。その後記者がポルシェやフェラーリ、ロールスロイスといった他の高級メーカーの展示ブースを回ったところ、各担当者は「問い合わせはあったがまだ手付金の支払いには1件も至っていない」と話していたため、この「90後」が最初の買い手というのは確かなようだ。
欧州より若い中国の高級車購入者
高級車の購入者の年齢層が年々低くなっていることは注目すべき点だ。「5年前までは『50後』や『60後』がメインだったのが、ここ2年間は『70後』に移行し、『85後』の購入者も約8%を占めている」。そう紹介するのはメディアの取材を受けたロールスロイス中国エリアディレクターの李竜氏。中国の高級車購入者は欧州より若いのだ。
アメリカの自動車製造メーカーSaleen(サリーン)の担当者によると、同メーカーの購入者の10%近くが「85後」で、このうち「90後」は2~3%を占める。「若い世代の消費に対する価値観はこれまでとは違い、価格を気にしない衝動買いが多い」と話す。
ポルシェブースのスタッフも、「購入者の多くが20代から40代で、女性も少なくない」と語った。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年11月23日