好評公開中のSF映画「オデッセイ」で、ある植物学者が火星にじゃがいもを植えることに成功し、火星初の農家になった。この光景も今や、現実となるかもしれない。アメリカ航空宇宙局(NASA)は、ペルーの国際じゃがいもセンター(CIP)と共同研究を展開し、火星と同じ条件を整えた地球上の実験室内でじゃがいもを栽培し、本物の火星における農作物の栽培に備えようとしている。華商報が伝えた。
◆火星での栽培法とは?
「オデッセイ」の主人公は火星に取り残された。空腹を満たして生き延びるため、排泄物を肥料とし、食用のじゃがいもを植え、救助を500日も待ち続けた。
NASAとCIPは火星と同じ条件を整えた地球上の実験室内でじゃがいもを栽培する。最終的には、火星で気候を制御できる「ドーム」を建設し、この古よりある農作物を栽培することを目標としている。研究チームは実験室内で火星と同じ大気条件を整え、ペルーの砂漠の土壌を用いる。この土壌は火星で発見された土壌と完全に一致するという。
CIPは、「火星の大気中の95%は二酸化炭素だ。高濃度の二酸化炭素はじゃがいもの成長に有利であり、収穫量は正常な地球環境の2-4倍に達する。成功すれば、CIPとNASAは未来の宇宙農業の先駆者になる」と表明した。