2015年12月25日  
 

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グローバル経済成長率予測 16年は3.0%

人民網日本語版 2015年12月25日10:16

中国社会科学院(社会科学アカデミー)世界経済・政治研究所がこのほど北京で発表した「2016年世界経済情勢分析・予測」によると、2016年のグローバル経済の成長は楽観できるものではなく、グローバル経済成長率は約3.0%と予想されるという。「経済日報」が伝えた。

15年にグローバル経済の成長ペースは鈍化しており、ここから世界の復興の道のりが険しく厳しいものだったことがうかがえる。コモディティの価格は低下を続け、世界の物価水準の伸びも低下し、一部のエコノミーはデフレ圧力に直面した。全体的な雇用状況は改善したものの、エコノミー間で開きがある。国際貿易はマイナス成長で、国際直接投資は回復し、国境を越えた合併買収(M&A)が盛んに行われ、地域間協力が進展した。金融市場の変動は激しく、関連性が明らかだった。世界の債務水準が歴史的な高水準となり、その持続不可能性がリスクをレベルアップさせた。

16年を展望すると、一連の不確定要因とトレンド要因との影響により、グローバル経済の運営には次の4つの流れが出現するとみられる。

(1)債務の蓄積が加速して、成長や金融の安定に対する脅威となる。一連のエコノミーは現在、低金利、低成長、高負債という「有害な組み合わせ」が絶えず積み上がる状況にある。こうした状況が金融の拡大が実体経済に与える促進効果を損なうだけでなく、金融システム全体の安定にとっても脅威になるとみられ、債務のさらなる積み増しを防ぐことが焦眉の急だ。

(2)競争的な為替相場政策が隠れたリスクになる。主要先進エコノミーと新興エコノミーがともに潜在的成長率の低下と総需要の不足が同時に存在する状況に直面する。輸出と総需要を促進するため、通貨切り下げがますます重要な選択ツールになるとみられる。一国の競争的な通貨切り下げが隣国のことを顧みない自分勝手な通貨競争を引き起こす可能性があり、ひいてはグローバル外国為替市場の動揺や金融システム全体の動揺を引き起こす可能性がある。


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