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国家天文台、3つの新たな成果を発表

人民網日本語版 2016年01月04日11:13

中国科学院国家天文台は2日、天文観測の3つの新たな成果(銀河系恒星の「国勢調査」、高速電波バースト、ブラックホールのデータ)を発表した。京華時報が伝えた。

同天文台の薛随建報道官によると、1つ目の成果は中国が独自に建設した、スペクトル取得率が世界最高の望遠鏡である「郭守敬望遠鏡(LAMOST)」 が取得した、462万件の高品質恒星スペクトルデータのことだ。薛氏は、「世界ですでに知られているスペクトル取得プロジェクトで得られたデータの総数を上回る」と説明した。

2つ目の成果は、同天文台の研究者が参加した国際協力プロジェクトにおいて発見された、高速電波バーストのことだ。これは超新星の痕跡、もしくは活発に活動する星雲の可能性がある。

薛氏は、「高速電波バーストは、遠い宇宙で急に見られる、短時間だが強烈な無線電波の暴発のことだ。持続時間は極めて短く、通常は数ミリ秒のみだが、太陽が一日に放出する量に相当するエネルギーを放出する」と述べた。

3つ目の成果は、同天文台の研究チームが米国の科学者と測量に成功した、地球から約1万6000光年離れたブラックホールのデータのことだ。彼らは「NovaMuscae1991」(はえ座の新星)のブラックホールの質量が太陽の11倍で、毎秒379回転していることを明らかにした。

薛氏は、「映画『インターステラー』の主人公は、ブラックホールを巡り移動する惑星で3時間滞在したが、ブラックホールから離れた宇宙船では21年の時が流れていたことを知った。この差は、惑星がブラックホールに接近すると同時に、ブラックホールの高速回転により、惑星の時間が流れるのが遅くなったためだ」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年1月4日

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