中国科学院が24日に発表した情報によると、中国科学院上海天文台星団・銀河系構造研究チームを始めとする国際研究チームは、星雲の吸収という現象を観測した。地球から最も近い星雲の1つ、M81星雲が、近くにある2つの小さな星雲を呑み込んでいる。これは銀河系外で初めて確認された星雲の吸収だ。北京日報が伝えた。
国際研究チームは今回、ハワイのマウナケア天文台群のすばる大型望遠鏡を使い、M81星雲とその隣人であるM82とNGC3077を観測した。
すばる望遠鏡のHSCカメラのデータに基づき、天文学者は投影方向上でM81の中心から約50万光年離れたエリアに、多くの若い主系列星、古い赤色巨星、赤色超巨星、漸近巨星を確認した。3つの星雲の恒星ハローが互いに重なっており、M82とNGC3077の外側のエリアに乱れの痕跡が見られた。これは最近の引力によって引き裂かれたものと思われる。さまざまな痕跡から、M81がM82とNGC3077を徐々に吸収していることが分かる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月25日