12月の「科学のデマ」が本日発表された。北京の三級甲等病院(最高クラスの病院)の「煙霧身体損傷検査」が首位に選ばれた。他にも、空気清浄機は煙霧除去の「神器」、生姜でハゲ完治などがランクインした。人民網が伝えた。
1. 煙霧による肺の変化、身体検査で調べられる?
ソース:北京は12月7日午後6時に、初めて大気汚染の「赤色警報」を発令した。ちょうどこの時、北京のある三級甲等病院が、「煙霧身体損傷検査」を発表した。この身体検査では、煙霧による市民の呼吸器系の損傷、それに伴う肺の変化を早期発見できるという。
真相:北京朝陽病院睡眠呼吸科の郭兮恒主任によると、煙霧の健康への影響の原理は、受動喫煙と同様だ。タバコに含まれる化学物質と同じく、煙霧に含まれる粒子状物質(PM2.5やPM1など)が直接肺に入り、血液に溶け込むことで、呼吸器系や心・脳血管の疾患が生じる。深刻な場合は遺伝子の突然変異により、がんを引き起こす。しかし受動喫煙と同じく、煙霧に含まれる化学成分による人体への損傷は、短期間内に確認できるものではなく、長期的な蓄積によって引き起こされる。煙霧に含まれる科学成分は1万種類以上あり、血液検査で調べられるアレルゲンは10数種類のみと、氷山の一角にすぎない。それならば、煙霧多発地域においては、毎年1度の通常の身体検査の方が、現実的な意義があると言える。