夫の遺志を継いで指導に当たる花舞影さん
2005年、燕氏が亡くなり、花舞影さんは崆峒派を継承するという重責を担うようになり、毎年中国と日本を行き来して指導に当たっている。
09年、平凉市崆峒区は1800万元(約3億2400万円)以上を投じて、崆峒山のふもとに「崆峒文武学校」を設立した。また、現地の武術愛好家も「崆峒武術文化研究センター」を立ち上げ、交流活動を実施している。
「崆峒山のふもとで、崆峒派の武術を愛し、稽古に励む大勢の人を見て、慰められる。でも、純粋の崆峒派の動きではない人もいる。自分にできるだけのことをして、生粋の崆峒派の拳法を教えたい。そして、独有の流儀と魅力を伝えたい。夫が果たせなかった願いをかなえたい」と花舞影さん。
崆峒派、さらには中国武術は、単に競い合うためのものではなく、健康促進やストレス解消にも大きく貢献する。「これも武術に惹かれる理由の一つ。今年は、平凉市にいる時間が長くなるだろう。子供たちを選抜して、指導に当たり、そのようにして自分の責任を果たしたい」。
「人民網日本語版」2016年1月12日