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新年に新たな一歩を踏み出す中英関係

人民網日本語版 2016年01月08日15:22

 2016年に入って早々、英国のハモンド外相が訪中した。ハモンド外相にとっては今年初の外遊であり、習近平国家主席による昨年10月の公式訪英後、英国から訪中した最高レベルの閣僚でもある。今回の訪中は、昨年の習主席による訪英時に両国首脳が合意した「21世紀志向のグローバル包括的戦略パートナーシップの構築に関する中英共同宣言」を実行に移すものだ。(文:沈丁立・復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 グローバル包括的戦略パートナーシップは、両国関係の格上げだ。この格上げは、世界の重大な問題に対して双方が緊密な協議を継続し、一致した声を上げ、共同で対応することなどに際立って体現される。ハモンド外相の訪中時、中英は国連安保理の両常任理事国として、シリア問題について共同声明を発表した。これは中国の国際的責任感の体現であり、中英両大国が世界的問題について共通の立場を表明し、共同で責任を担う新たな例証でもある。

 中英はシリアの人々が自らの国の未来を決定し、国連は調停の主要ルートとしての役割を発揮すべきだと強調した。これを基礎に、中英は国際社会と協力してシリア内戦の停戦を促進し、シリア問題の政治的解決を推進する。中英は今年2月のロンドン会議に共に出席し、シリア問題の国際人道支援策について話し合う。

 中英の包括的戦略協力はグローバルレベルだけでなく、二国間、地域分野にも体現される。アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立式ならびに理事会・役員会発足大会が今月中旬に北京で開催される。英国は昨年、西側の大国として初めてAIIBへの参加を発表した。中英双方が今後アジアインフラ投資の推進を目的とするこの多国間金融機関で数多くの協力を行うのは確実であり、中国側は英国がAIIBの設立と発展のプロセスにおいて積極的役割を発揮することを歓迎する。

 中英包括的協力の目的は、結局は両国民に貢献することだ。昨年の共同宣言を実行するため、双方は両国の発展戦略を連結しなければならない。中国の王毅外交部長(外相)とハモンド外相は会談で、「三大連結」を重点的に検討した。すなわち「一帯一路(1ベルト、1ロード)」と英側のインフラ整備・高度化計画の連結、「メイド・イン・チャイナ2025」と「メイド・イン・イギリス2050戦略」の連結、「長江経済ベルト」と「イングランド北方経済センター協力」の連結であり、両国の協力の潜在力を十分に解き放ち、互恵・ウィンウィンを実現することだ。


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