今月8日、宜信公司が発表した「2016年グローバル資産配置白書」によると、中国人は高収益の投資チャンネルをより好んで追求する傾向があり、株式投資や不動産投資などを好み、資産の配分を軽視しがちだ。そこで、質の高い投資チャンネルが狭まる今日、セット方式の資産配分によって利益を狙い、リスクを回避するのが、中国の投資家にとって現時点で必然的な選択肢になるという。
同公司の唐寧最高経営責任者(CEO)は、「現在、中国のエリア内での投資であっても、国内の社会や経済など大きな背景の影響をある程度受けることになり、そこには強い関連性をもつものもあれば弱い関連性にとどまるものもある。投資家は資産と背景との関連性を弱めたいなら、リスクを分散させ、収益を増やすのがよく、さまざまな国に資産を配分する必要があり、国内だけに投資を限ってはならない」と話す。
梁総経理は個人投資家に対し次のように提案する。「特に富裕層の投資家はグローバルな資産配分を考える必要があり、資産の一部を海外に分散するべきで、規模の大きな市場に資産を集中させてはならない。全体的にバランスの取れた視点で投資の組み合わせを考えなければならない」。
外国為替投資のアナリスト敬松さんは、「元資産を多く持ちすぎている人は、海外資産をもつべきかどうかを考えた方がいい。海外に資産がある人は、このたびの元の値下がりプロセスでもうけが出たとみられる。だがより注意しなくてはならないことは、すべての投資家が元レートの動きを以前にも増して注目するようになってきたことだ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月12日