2016年1月8日  
 

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朝鮮の核実験は自国の安全をもたらさない

人民網日本語版 2016年01月08日08:56

 朝鮮は6日、水爆実験に「成功」し、「朝鮮の核兵器発展はさらに高い段階に入った」と発表した。朝鮮の核実験は4回目であり、朝鮮半島情勢には新たな複雑な要素がもたらされた。(文:賈秀東・本紙特約評論員、中国国際問題研究院特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 朝鮮の今回の行動は朝鮮半島の非核化という目標に逆行する。朝鮮半島の非核化実現は2006年の6カ国協議の重要な合意だ。朝鮮半島問題は複雑なため、非核化は当然一挙には達成不能だ。だが非核化を推進し、最終的に実現できるか否かは朝鮮半島情勢の行方に根本的な影響を与える。各国は朝鮮半島の非核化という基本的方向を堅持し、この方向に向けて足を踏み出すべきだ。歩みは速いかも遅いかも知れないが、停滞し、さらには後退すれば各国が代償を支払うことになるだけだ。朝鮮の今回の行動は、朝鮮半島の非核化という目標に新たな障害を設けた。

 朝鮮の今回の行動は朝鮮半島情勢の不確定性をさらに増した。朝鮮半島および北東アジアの平和・安定維持は朝鮮自身を含む各国の共通利益に合致する。朝鮮の最高指導者は新年の挨拶で「経済強国の建設に力を集中し、経済発展と人民の生活水準の向上において新たな転機を迎える」と表明した。経済発展と民生改善には平和で安定した外部環境が不可欠だ。朝鮮半島の安全情勢はすでに非常に脆く、朝鮮の対外交流チャンネルはスムーズではない。朝鮮の新たな核実験は地域に新たな緊張を引き起こし、朝鮮自身の発展にとってマイナスだ。

 朝鮮の今回の行動は国家の安全強化につながらない。朝鮮は核実験後の声明で「水爆実験の実施は米国を始めとする敵対勢力の日増しに増加する核の脅威に対処し、朝鮮の自主権と民族生存権を徹底的に守り、朝鮮半島と地域の安全を守るための自衛的措置だ」と述べた。朝鮮には確かに合理的な安全保障上の懸念があり、朝鮮半島は停戦以来米韓日軍事同盟の圧力に直面し続けている。朝鮮は核保有によって安全性を高め、既成事実によって「核保有国」としての地位を国際社会に認めさせ、核保有によって米韓などとの交渉カードを強化することを望んでいる。だが朝鮮の核保有は両刃の剣であり、核保有によって得られるのはさらなる国際制裁と軍事圧力だけであり、これによってもたらされる朝鮮半島情勢の緊張激化は安全性を高めるではなく下げるだけだ。


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