中国・サウジエネルギー共同体を構築　単なる石油取引とは違う (2)

呉氏は「これはサウジ国内のエネルギー産業がガバナンス構造の調整を行い、国際石油市場に開放するつもりであることを示している。ひとたびサウジアラムコが上場されれば、中国企業は戦略的に株式の一部を保有し、同社の資本運営に参加し、中国とサウジのエネルギー協力を深めるべきだ」との考えを示した。

また「製油産業は原油産業よりも国際原油価格の変動による衝撃に対処できる。今後、中国はサウジにいくつかの製油所を設立して、サウジの石油製品の付加価値を高めるだけでなく、現地に一層の雇用を創出することができる。長期的に見て、これはサウジ経済の多元化実現を加速する助けにもなる。これは中国とサウジのエネルギー協力の新たな発展の方向となるはずだ」と指摘した。

近年すでに、いくつかの中国系大企業がサウジで新たな協力の試みを行っている。2015年9月、中国の華為技術とサウジの大学が設立したイノベーションセンターがサウジ東部で正式にオープンした。サウジ紙は「新設の共同イノベーションセンターは華為の先進技術と顧客の特殊なニーズを満たす専門能力によって、サウジの石油・天然ガス産業に情報通信技術ソリューションを提供すべく尽力する」と報じた。（編集NA）

「人民網日本語版」2016年1月21日