卵彫刻で水滸伝の英雄108人を描く湖南省の黄維湘さん

湖南省邵陽市隆回県雨山鋪鎮梅沖村の黄維湘さん(64)は卵彫刻が得意。黄さんの手にかかれば、英雄、花・鳥・草・虫など、何でも卵の殻の上に浮かび上がって来る。最近では、「中国四大奇書」の一つ「水滸伝（すいこでん）」に出てくる、梁山泊(りょうざんぱく)へ結集した108人の英雄を完成させた。新華社が報じた。

卵彫刻では、彫刻刀の使い方がカギ。力を入れすぎると、殻が割れてしまい、力が弱すぎると、はっきりした絵を描くことができない。そのため、神経を集中させ、丁寧に作り上げなければならない。黄さんが108日かけて108人の英雄を完成させたことが知られるようになると、湖南省長沙市のある企業が黄さんを高待遇で招聘したいとの意向を示したという。しかし、長年、病気の母親を世話する必要があるため、黄さんはそれを断り、自宅で卵雕刻や竹彫刻、木彫刻を製作し続けることにした。

最近、香港のある会社経営者が、3万元(約54万円)で、干支をテーマにした作品を購入したという。このように技術が認められただけでなく、黄さんは製作するという楽しみも味わっていいる。

「人民網日本語版」2016年1月27日