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復旦大学、窒素酸化物の新型触媒を開発

人民網日本語版 2016年01月27日12:17

復旦大学の唐幸福教授(環境科学・工学)が率いる研究チームによる最新の成果は、窒素酸化物による汚染という難題を解消した。東方網が伝えた。

17年前に発足した北京「青色計画」研究チームは、PM2.5が未来の大気汚染防止が直面する難題になることを予想していた。当時の科学者は、排煙脱硫により大気汚染を解決できると考え、脱硫技術の発展に力を入れるよう提案していたが、煙霧に大きな改善は見られなかった。科学者はさらなる研究により、窒素酸化物が大気中の粒子状物質の主な出処であることを突き止めた。煙霧の問題を解消するためには、脱硫・脱硝を同時に推進し、両面から制御する必要がある。そのため中国は第12次五カ年計画期間(2011−15年)、窒素酸化物を省エネ・排出削減の総量の規制対象とした。

唐教授が率いる研究チームが開発した新型脱硝触媒は、PM2.5を形成する窒素酸化物の排出を効果的に制御し、大気中の二次生成粒子を減らす重要な力を持つ。新型触媒の使用寿命は、従来の触媒の10倍以上に達する。特に従来の触媒が力を発揮できなかった石炭燃焼工業ボイラーおよび特殊ボイラーでも、高い活性を維持できる。同技術は火力発電所、重工業、自動車などの、窒素酸化物の排出源の制御に広く用いることができるという。

アメリカ化学会の週刊誌「Chemical & Engineering News」は、同技術を真っ先に報じた。記事は米コネチカット大学の学者の話を引用し、同技術は触媒の安定性の問題に解決の道筋を立てたと評価した。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年1月27日

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