中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は27日の定例記者会見で、南中国海問題に関するカンボジア副首相兼外相の発言を称賛したうえ、「デュアルトラック」に基づき南中国海問題を適切に解決すべきだと改めて表明した。
【記者】南中国海問題に関して、カンボジアのハオ・ナムホン副首相兼外相は、関係国はASEANが参加しない状況下で自ら紛争を解決するべきだと表明した。これについてコメントは。
【華春瑩報道官】南中国海問題の本質は一部の国が中国の南沙(英語名スプラトリー)諸島の一部の島や礁を侵略・占拠したことによって引き起こされた領土争いおよび南中国海沿岸国間で海洋権益をめぐる主張が重なる問題だ。中国側は「デュアルトラック」によって南中国海問題を適切に解決し、直接の当事国が協議を通じて平和的に解決し、南中国海の平和・安定を中国とASEAN諸国が共同で維持することを主張している。これはASEANの大多数の国の共通認識でもある。カンボジア側の発言は「デュアルトラック」の考えが幅広く認められていることを改めて証明している。中国側はこれを称賛する。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年1月28日