2016年の春節を迎えるにあたり、日本の元内閣官房副長官・元外務副大臣である浅野勝人氏がこのほど、東京で人民網記者の取材を受け、人民網の幅広い読者に新年の祝福を送った。以下、主な内容。
2016年が明けて早々、世界経済は厳しいスタートを切った。世界各地は同時株安で揺れ、東京市場は連日大幅に下落、回復基調の景気に弾みを望んでいた米国市場の思惑も空回りしている。米国・中国・日本という世界のGDPトップ3は、通商貿易や金融財政を通じてお互いに切っても切れない関係にある。また世界経済の動向に強い影響を与える三国は、世界の人々の生活にも共通の責任を負っている。少しばかりの困難は相互に協力して克服し、前進せねばならない。
とりわけ隣国同士である日中の関係を考えるにあたっては、「中国の為は日本の為、日本の為は中国の為、日中の為はアジア太平洋地域の平和と繁栄の為」という認識を持たなければならない。北京大学で講演した際に、学生たちには、「相互理解を深め、信頼の絆を強めていく努力をしよう」と伝えている。日中両国は、安定した政治的雰囲気の下で経済を持続的成長させ、世界各国に活力を注入しなければならない。
今年の初夢は、安倍晋三首相と習近平国家主席がにこやかに握手し、戦略的互恵関係を進め、ともに世界のリーダーとしての役割を果たすことだ。その初夢は今年、きっと実現すると確信している。(編集MA)
「人民網日本語版」2016年2月5日